協会設立20周年記念事業

2019年3月に協会設立20周年を迎えるにあたり、20周年を記念する事業として、電気の無い村ランプーン県メーター郡ホワイ・ヒヤ村での水道新設事業に取り組みました。

2018年2月に実施したタイへの親善訪問にて、現地の村長と原会長が対談を行った際、逼迫した課題としてホワイ・ヒヤ村での水道施設設置について要請を受けました。村長からの強い思いを受け、当協会は2018年度の総会でホワイ・ヒヤ村での水道新設事業に取り組むことを決定し、協会設立20周年の節目となる記念事業に位置付けることとしました。

ホワイ・ヒヤ村は山岳地区に位置する村で、電気が無く、水道設備も不十分なため、生活用水の確保が困難な状況となっていました。今回の水道新設事業は、山裾を流れる小川の川床に井戸を掘り、太陽電池の電力を利用してポンプにより井戸から汲み上げた水を村の一番高い場所にあるタンクへ送水し、村の人々へ生活用水として供給します。

現地会員の堀田様や協力者のカムヌアンさんにご尽力いただき、取水地や太陽電池パネルの設置場所、施工方法などについて、現地調査を行いながら検討を進めました。2018年9月11日(火)に調印式を執り行い、同年10月末にはポンプの動力となるソーラーパネルの設置と水道管工事が完了。乾季(11月〜2月)に入り、川の水が干上がった段階で開始する予定の川床の井戸掘り工事は、度重なる大雨に見舞われて難航しておりましたが、3月25日には無事終了しました。

水道設備が完成した事により生活用水が安定供給され、ホワイ・ヒヤ村の皆さんには大変感謝されています。

 
太陽電池パネル  汲み上げた水を溜めるタンク
  
 完成した井戸を取り囲む村の人々